狼執事とお嬢様♡
『おはよぉ~…』
いつもと起床時間は同じ。
只今5時30分。
朝は寒いですね~…
「おはよー穂乃歌♪」
「…おはよ。」
海琉朝からテンション高いなぁー…
俊ッ!目を開いてッ??
『…はは……』
苦笑い、デスョ。
そんな私の後ろからスッと腕が伸びてきて。
『ひゃっ……』
その腕は私の首元に巻くつく様に回されて。
斜め後ろを向くと、見えた顔。
愛しい人の、顔。
『…おはよぉ、支葵。』
「おはよ。」
私は私に回された支葵の腕の上に、そっと手を置いた。
『ッ…!
今はゆっくりしていられないんだった!』
私は支葵の腕から自分の頬へと手を当て変えた。
「なんだよ?」
少しだけ不機嫌気味に言った支葵。
今だけは、ごめんね…?