狼執事とお嬢様♡
『だって、疲れるでしょ?』

「なんだよそれ」


支葵はフッと笑った。

出た出たッ!
反則なんだってばソレ!

「そいつの前では笑うんだな。」

「…まだ居たのか、消えろよ。」

「言われなくても消えるさ。じゃぁな、穂乃歌」

『う…うん。バイバイ』


和哉クンは私達に背を向けて、校門をさっさと出て行った。



「じゃぁ、守んなくていんだな?」

『私も、堅苦しい事とか好きじゃないし♪』

「変なお嬢様だな」

『失礼だなぁッ!』

「わりぃわりぃ。」


隣でクスクスを笑う支葵。

カヮイィんですけど…



乗れよ。と、言われるままに車に乗った私。


10分程度で家に着いた。


「「お帰りなさいませ、お嬢様」」


!!!!


ビックリしたぁ!

矢野クンと神谷クンかぁ~…
さすが執事…


「そーゆーの、しなくてもいいらしいぜ?」

「は?どーゆーことですかーーー」

「…?」


『あ…えっと…私堅苦しいの好きじゃないからさ??普通でいいよ?』


そう応える私に、神谷クンは目を光らせた。


「さっすが穂乃歌!最高♪」


キャァッ!



だ、抱きつかないでよぉ!
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