狼執事とお嬢様♡
「お前…優しいくせして、結構くどいのな。」
『へッ??』
フッと小さく笑って
「いや、なんでもない。」
そう言うと、再度小さく笑った和哉君。
私は頭の中に「?」を浮かべながらも、聞き返しはしなかった。
「でも、まぁ…
お前の傍から離れる気なんて、サラサラねぇよ。」
『ホントッ??』
顔を輝かせた私。
そんな私に和哉君は、
「本当、クド過ぎ。」
なんて、笑った。
よく、わかんなかったけど…
傍にいるって言ってくれたから。
今はそれだけで十分だと思った。
「ただ…」
『?』
よく、言葉の間で間を取る和哉君。
少し間をとった後に再度「ただ…」と言うとこう続けた。
「穂乃歌を諦める気もサラサラねぇよ?」
『ッ////!!』