狼執事とお嬢様♡


そのクールさが、今の私には大助かりだった。




『そうだよッ!
さぁさぁ!もー教室に戻ろー♪』

「何ソレぇッ!」

「ごまかすなーー!!」




文句を散々に言ってくる2人の背中を押しながら、私は屋上をあとにした。










教室に戻ると、今度は執事3人から質問を浴びせられて。



「どこ行ってたのー?」

「アノ女達と居たの?」

「男じゃねぇよな?」




3人に同時に質問されたって困るッ!


私は聖徳太子みたいに1度に大人数の話しは聞けません!!




『そんなことはどうでもよし!
次教室移動だよー♪早く行こッ!』



なんて、適当にごまかしてみた私。


もちろん、そんな簡単に引き下がってはくれなかったけどね?



でも、私が断固口を開かなかったために、諦めたくれたみたい。







いろいろあったバレンタイン…と言うか、いろいろありすぎたバレンタイン。


長いようで、短かったバレンタインも、無事(?)幕を下ろしました、と♪




< 195 / 363 >

この作品をシェア

pagetop