狼執事とお嬢様♡
そのクールさが、今の私には大助かりだった。
『そうだよッ!
さぁさぁ!もー教室に戻ろー♪』
「何ソレぇッ!」
「ごまかすなーー!!」
文句を散々に言ってくる2人の背中を押しながら、私は屋上をあとにした。
教室に戻ると、今度は執事3人から質問を浴びせられて。
「どこ行ってたのー?」
「アノ女達と居たの?」
「男じゃねぇよな?」
3人に同時に質問されたって困るッ!
私は聖徳太子みたいに1度に大人数の話しは聞けません!!
『そんなことはどうでもよし!
次教室移動だよー♪早く行こッ!』
なんて、適当にごまかしてみた私。
もちろん、そんな簡単に引き下がってはくれなかったけどね?
でも、私が断固口を開かなかったために、諦めたくれたみたい。
いろいろあったバレンタイン…と言うか、いろいろありすぎたバレンタイン。
長いようで、短かったバレンタインも、無事(?)幕を下ろしました、と♪