狼執事とお嬢様♡
「…うぜぇんだよ……
 ちょっと黙っててくんない…?
 つーか反抗してんじゃねぇよ。
 勝てると思ってんの……?」


男子はチッと舌打ちをして教室を飛び出していった。


あの男子2人…1時間目きっとサボリだろぉなぁ…


「穂乃歌ぁ♪オッハー♪」

『おはよう♪ありがとぉね♪』

「かわいいなぁッ穂乃歌ってば~♪
 守ってあげたくなっちゃうのー♪」


普段こんな可愛らしい莉緒が、マジにキレる時って…
きっと相当だろぉね…

「おはよ、穂乃歌」

『麻衣、おはよぉ♪』


1人足りない…?
芽衣は?


「あいつなら、サボリ。」

『えっ?何でッ??』

「デートだってさ」


デートで学校休むとか…
芽衣も度胸あるね…
サボった事なんて1度もない。
親に叱られるから。


「羨ましいよねぇ~♪
 彼氏☆」

「いらないっしょ」

「いる!ねぇ!?穂乃歌?」


彼氏かぁ~…


『私は欲しい♪』


ずっと憧れていたんです☆


放課後のデートとかッ
手繋いでみたいし♪
彼氏の家とかいってイチャイチャしたりー♪



1人で妄想に浸っているとチャイムが鳴った。




1時間目は、数学。
1番キライな教科。



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