狼執事とお嬢様♡
『はぁ…』

早く終わんないかなぁ…

こういうとき、一番左の窓側の席でよかったって思う。


だって、外見れるじゃん?
なんか和む♪


『あ………』

和哉…クン?

外では、体育の授業なのか、
和也君のクラスが100m走をしていた。

ピッ!

笛の合図で2人の男子生徒が走り出した。
そのうちの1人は和哉クン。


……凄い…………


超速いッ!


いいなぁ、スポーツできる人…。

そしてあっと言う間に走りきった和哉クン。



授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。
結局私は和哉クンのクラスの授業を見て嫌いな数学の授業を乗り切った。



『終わったぁ♪』


両腕を上にし、大きく伸びをした。


チラッと、視線を外に向けた。



『いない…か……。』




いるかなぁって、チョット期待したンだけど。


って、何考えてンのッ!
違う違うッ!なんでもないないッ!




『…?………!!!!』




校門…の前に立っているのは…

授業が終わったはずの和哉くん…



と、支葵……!?
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