狼執事とお嬢様♡
【支葵】


家に急な訪問者が来たため、学校に穂乃歌をつれに来た。
いつもなら断るけど、大事な訪問者のため、断れない。

どこだよ…穂乃歌。

学校広すぎだろ…?


ふと視線をグラウンドに向けると、
嫌なヤツが目にとまる。


「和哉…だっけ?」


前、穂乃歌を迎えにいったとき…
あいつと2人で楽しそうに…

よくわかんねぇけど、むかついた。
だから執事じゃなくて、地のオレでいった。

面倒くさいことになったかもしんねぇけど…
穂乃歌に名前で呼んでもらえたし、いいや


「お前…執事クンじゃん?」


なぜかコイツ…和哉が寄ってきた。


「何のようだよ?穂乃歌か?」

「だったらなんだ。和哉クン?」


挑発に乗ってやんよ。



「支葵クンはいつもご機嫌斜めなのかよ?穂乃歌も大変だな。」

「てめぇに関係ねぇ。
 つーか、名前呼ぶんじゃねぇよ…。」


呼んでいいのは仲間2人と凛城家の人だけだ。



「こっちの台詞だ。
 名前で呼ばないでもらえる?」

「……はいはい、和哉クン。」

「相変わらずムカツク…。」

「光栄だな。」


ずっと睨み合っている俺たち。


何しに来てんだよ、俺。
さっさと穂乃歌連れて帰らねぇと…


『支葵!何で来てるの!?』


遠くから声がした。


「穂乃歌!」
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