狼執事とお嬢様♡
「それに、我々執事が本気になる前に…
お帰りになられたほうがいいですよ…?」


何に本気になるのよッ!?

ってゆーか…
3人並ぶとホント迫力ある…。
王子様なその容姿…
ホントは狼だけど、すごく格好良い…


「そのお嬢様の弟に、そんな口聞くんだ?」

『ちょっと婁唯!』


まだ口答えする気?
さっさと帰ればいいのに…


「えぇ、もちろん?」

『支葵!』


もぉいいってばぁッ!
支葵の悪い癖だよね、
挑発に乗るのと、するの。


「失礼ですが、我々は婁唯様より、お嬢様を第1に考えていますからね。」

『俊…』

「それに、お嬢様の気持ちにも気づけないなんてどうかと思いますよ?」


海琉まで…



みんな、そこまでしなくても…いいのに。



そんなに格好良い事されると…
私の心臓が持たない…


『婁唯、3週間後…
学校よろしくね?』

「え?あぁ。」

『今日は、もう帰って?』

「…んだよ、それ。」

『え?』


初めてだった。
婁唯が私にそんな口を聞いたのは。

一瞬耳を疑うほどだった。



「別に、何でもねぇよ。じゃぁな、穂乃歌。」

『え?あ…うん。じゃぁね。』


私は、しばらく頭が回らなくなってしまった。
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