狼執事とお嬢様♡


「穂乃歌にこんなことできなくなるんだもん。

最後に、チューくらい許してくれたっていーじゃん?」




「…頑固でやだよね、支葵クンは。

そんな怒りっぽいと、大事な人に逃げられるよ?」





俊まで何言ってるのっ?

チューは支葵が許しても私が許せませんから!




「うっせ。
最後もなにも、穂乃歌にキスして言い訳ねぇだろ、アホ。」


「カッコつけちゃってさー
顔は俺のほうがカッコイイけどね☆」


「は。バカだろ?」



支葵が笑った。


海琉も、俊も。



つられて私も。



なんか、懐かしいね。





「言葉遣いに気をつけたら?
口悪い男は、好かれないよ?

穂乃歌、やっぱこんなのから逃げて、俺にしときなよ。」



「てめぇ俊何言ってんだよ!」

「キャー♡
俊ちゃんてば横恋慕ーーー!」

「海琉…てめぇの口ふさいでやるかんな。」

「怒っちゃイヤ♪
皺増えるよ?」

「うっせ。」





『ぷっ…

なんか、皆格好いいのか可愛いのかわかんないや♪


格好いいけど、なんだか可愛いっ♪』


「はぁ?俺等が可愛いってお前なぁ…」

『いーじゃんいーじゃんっ
可愛い狼もイイと思うよ??』

「バカだろ?
狼は可愛くても 狼 だかんな?」



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