狼執事とお嬢様♡



「それで、穂乃歌?
ちゃんと言いなさいよね??
何故、今日家に帰ってきたのか。
訳があるんでしょう?」



さすが、というかなんと言うか。



よく分かってるなぁ…。



そーゆーところは尊敬に値するかも。




『…今日は、大事な話があって…。
どうしても、話したくて…。』



うまく説明ができない私に、お母様は…



「落ち着いて。
ゆっくりでいいから、穂乃歌の伝えたいことを、教えて?」



なんて、優しく言ってくれた。


その優しさが、少しだけ辛かった。


これから私の告げることは、決していいことではないから…





『私…お母様には悪いんだけど…

お見合いの話しは、遠慮させていただきます。
龍さんが悪いわけじゃないの…
私から、話を切り出したの。』



まず、一つ目の話し。




「そう…
別にいいわよ、穂乃歌が決めたことなら♪」



『え……

…うん…ありがとぅ…。』




こんなにあっさり認めてくれるなんて、思ってなかった。




さぁ、ここからが本題。



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