狼執事とお嬢様♡


『私は…世界で一番、支葵が大切…



この凛城家を出て行ってもいいくらいに。



そのくらい、大好きで、大切なの…




支葵が、私にいろんな感情を教えてくれた。




“愛しい”って、何のことかよく分からなかったけど…



今なら分かるの。




これが愛しいってことなんだって、




全部、全部ね?



支葵が教えてくれたの。




学校にはね?たくさん綺麗な人がいた。


優しい人も、頭がいい人も、運動神経がいい人も。



たくさんいい人がいた。



支葵はそれでも、私を選んでくれた…



凛城ってことしか、取り柄のないような私を…。




この恋を、終わりにしたくないの…




私はこの恋を、愛を…



永遠のものにしたい…。











これが私も、わがままとお願い…。』



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