狼執事とお嬢様♡
ふぅ、と一息ついてお父様が言った。
「帰ってきて、早々に皆に伝えよう!
高野支葵は、穂乃歌の執事を即刻解任!」
お父様の大きな声は、屋敷いっぱいに響いた。
執事を解任??
『お父様!どうしてっ
傍にいるのも許してくれないんですか!?』
「穂乃歌。
今は旦那様の話を聞こう…。」
『支葵っ…!』
支葵の言葉で、私は口をと閉じた。
お父様は、続ける。
「支葵君、君には執事を辞めてもらう。
その代わり…
穂乃歌の夫として…
穂乃歌を幸せにすることを誓ってもらおう。」
え…?
私の夫…?
支葵が…???
「誓います…永遠に…。」