狼執事とお嬢様♡
どうして…?
海琉と2人で教室に戻ったんじゃないの?


そう聞こうと思って、私が口を開いたときだった…。


昼休みの終わりと告げるチャイムが鳴った。



その綺麗に澄んだ音は、少しだけ寂しそうに、悲しそうに聞こえた。






遅刻 と言う2文字も関係無いかのように、支葵が言った。






「俊お前、何してた?」

「なにしてたと思う?」





嫌だ…
何でか自分でもよく分からないけど…
知られたくない…




俊が私にしようとしてたこと…





支葵に…知られたくない。




直感的にそう思った。





「俺が聞いてんだよ、何してた?」





やめてよ…




「穂乃歌にキスしようとしてた。
いいところで入ってくんなよ。」





いや…だよ……



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