狼執事とお嬢様♡
自分は特別だって、早く気づけよ…
俺の手の中に納まっている、穂乃歌の小さくて綺麗な手…。
引き止めたまま握ったままだったことを理解した。
その途端に心臓がトクン、と跳ねた。
俺の質問に、分からないと答えた穂乃歌。
1度は床に落とした目…
その視線を、上にあげた…。
「俺はただ…。
穂乃歌以外の女と喋るのが面倒なだけ。」
もう、気づけよ?
そんな俺の願いも虚しく、どぉゆうこと?と返されてしまった。
深く、1つ。
ため息を吐いた。
可愛すぎ…。天然チャン。
「まだ分かんないの?」