狼執事とお嬢様♡
何度も「どいて」と訴えてくる穂乃歌にお構いなしに、「キスしたい」という衝動を優先させてしまった。
後で、後悔するとも知らずに…
俺は自分の唇を、少しずつ…穂乃歌の淡いピンクの唇に近づける。
あと、数mm。
そんないいところで邪魔が入った。
「しゅーんクン?何、してんの…?」
支葵、か…
いつもいいとこ取りしすぎなんだよ、あいつは…
しかもカッコ良く登場しやがって…
憎憎しいヤツ。
でも、サンキュ、な。
こんなバカな事する俺を止めてくれて…ありがとよ…