狼執事とお嬢様♡
俺は重いドアを開け、
屋上を去った。





その場から立ち去る俺は、
どんなふうに穂乃歌の瞳に映っただろう?






虚しそうに見えても、笑うなよ?











「はっ…。ダッセー…。
失恋してやんの、俺…。」






階段をゆっくりと下りる俺の目からは、











温かな雫が、一筋流れた―――……





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