狼執事とお嬢様♡


そして、一つため息を吐くと、
次はボフン、と枕に顔を埋めた…。




「はぁ…」




2度目のため息は、深いもので…。







「なんで…嫌じゃないなんて…言っちゃったんだろぉ~……」










心の中で思っていることが口に出てしまう私。



そのくらい、自分でもびっくりしたんだ。





俊の時は嫌だ嫌だって言ったくせに…
どいてって何度も言ったくせに…

支葵に、「俺がキスしたら泣くか?」
そう聞かれて、泣く・泣かない と答えずに…


“嫌じゃないよ”



そんな風に答えてしまって…







思い出すだけで…
胸の奥から熱くなる…




あんなの、答えたというか…

応えた、というか///…





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