狼執事とお嬢様♡
次に走ったのは、俺で。
学校は、1度下見に来たから校内は分かる。
保健室は、1階。
職員室の隣。
トイレを曲がったところだ。
校内に入ると、まず先に職員室に入る。
「失礼します。1-3の担任の先生はいらっしゃいますか。」
どんどんとはやくなる鼓動を抑え、冷静を装う。
穂乃歌、待ってろ…
「君は、誰だ?」
男の、少し体格のよい、年齢は30~40だろうか?
そんな教師だ。
「1-3、凛城 穂乃歌の弟です。
熱が出たという知らせを受け、迎えに来ました。」
「そうか…。担任は今他のクラスの授業に出ているが…。」
んなこと、今の俺にはハッキリ言ってどうでもいいんだよ…
「なら、伝えておいてください。
穂乃歌は早退させるので。
失礼しました。」
俺は、足早に職員室を出ると、保健室へ足を運ばせた―――……