狼執事とお嬢様♡

いつの間にか開いていたドア。


次に、カラ…と、静かに閉まる。




『婁…唯…?』





もう1度、名前を呼んだ。


意味は、ないかもしれないけど。




何故呼んだのかは…自分にも分からなくて。




「何だよ…。」





私は、霞む視界に婁唯の姿をとらえた。






『来て…くれたんだ…』







目の前にいる婁唯に縋るように、そっと手を伸ばした。









「当たり前だろ?」








そういって、私の手を握り返してくれた婁唯。








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