狼執事とお嬢様♡
注目の的☆
って、笑えないし。
『婁唯…おろしてッ…今、だけ…』
耳元で小さく言った。
婁唯は、しかたねぇな、といって、私を下ろした。
「腕につかまっとけよ」
『うん…。』
そんな小声のやりとりも終わり、婁唯が話し出す。
「穂乃歌から、熱が出たとの連絡を受け、迎えに来ました。このまま穂乃歌を連れて帰ります。」
婁唯が敬語使ってるし…
久しいッス。
「「はぁ…!?」」
教室の一番後ろから、聴きなれた2人の声。
『支、葵…海琉……』
すっかり、うっかり…忘れてた…
あなたたちの存在ー!
どぉしよ…怒られるかも…
そう思っていると、婁唯が私の腕を軽く引いた。