先生ってば!
だけど、なんか忘れてるよーな…
・・・
ああ!!!
「せっ…先生!」
「あ?」
「やっ…役員会議!まだ始まらないの!?」
「あー。あれか…もう終わった」
はい?
終わった?
「えっえぇえぇえぇ!?」
すると先生は怪訝な顔をして耳をふさいだ。
「っるせ……」
「ヤバいヤバい!!ねぇ先生どうしよう!?」
「おわった!お前がグースカ寝てる間にな。」
おわった……?
その言葉で頭がフリーズする。
「なっ……なんで教えてくれないんですか!?」
「んなもん、何度も起こした。」
「嘘だ絶対嘘だー!!!」
だって起きるでしょ?
ガヤガヤしてたらさ!?
「お前なあ、本当バカ?ここ会議準備室だぞ?今年から隣の視聴覚室が会議室になるって、この前の集会で言ってただろ?」
先生は、少し呆れた口調でメガネをあげた。
……………
「言ってたような…なかったような……」
ヘラッと笑うと先生は、
「話、聞いてなかったな」
あたしの心を読み取った…