バレンタイン☆お菓子に込める気持ち【短編集】
「でも…味は美味しかったよ。何より一生懸命作ったのが分かって気持ちが嬉しかった…」

『結斗………』

まさかそんな風に思ってくれてたなんて……。

「ごめんな?最近仕事でイライラしてて…愛に当たったりしてさ……」

本当に申し訳なさそうに言う結斗にあたしの涙腺が緩む…。

『…うんん…私の方こそ……』

結斗の気持ちなんて考えて無かったのかも知れない……。

「泣~くな~よ」

そう言って指で私の涙を優しくぬぐってくれる。

『だってぇ~…グスッ』

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