バレンタイン☆お菓子に込める気持ち【短編集】
「ほら!取り敢えず座れ」

私をソファーまで移動させると結斗も横に座る。

「ん?この絵は?」

『あ…それ、結愛がパパにって…』

私が“パパへ”って字だけ書いたさっきの結愛の絵。

『私達3人が手を繋いでる絵だって…きっと結愛、寂しかったんだね……』

「そっか…最近、忙しくて全然遊びにも連れてってやって無かったもんな…。
…よし!今度の休みは3人で動物園でも行くか」

『本当に?結愛喜ぶよ!ふふっ』

私も嬉しくて、さっきまで泣いてたのも忘れて、思わず笑みがこぼれる。

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