バレンタイン☆お菓子に込める気持ち【短編集】
2年生―――
その頃にはあいつも一気に背が伸びて、高かった声もそれなりに低くなってた。
だけど相変わらずあたし達は口喧嘩ばっかしてた。
球技大会でサッカー部のあいつの大活躍で、うちのクラスは優勝した。
それを友達と見ていたあたしを見つけたあいつは、勝ち誇ったような笑顔でピースしてきた。
そんな笑顔にドキッとして俯いたあたしにあいつは、
「ちぇ!無視かよ!」
なんて言ってたけ…。
この時にはもうあいつの事が気になってたんだね…。