バレンタイン☆お菓子に込める気持ち【短編集】

――ドダダダダ、バン!

階段を思い切りかけ上がり自分の部屋のドアを後ろ手に閉める。

『あはは…優くんてば家、目の前なんだから自分の部屋ですれば良いのにね』

ちゃんとさっき笑えてたかな…?

『ははっ…付き合ってるんだから、キス位するよね~。大丈夫、大丈…っ』

大丈夫…なわけないよ…。

さっきの光景が頭から離れなくて、ズルズルとしゃがみこむ。

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