バレンタイン☆お菓子に込める気持ち【短編集】
――ドンドン!
「おい!居るんだろ!」
1人泣いていると何故か優心の声…。
『あんたどうやって入って来たのよ!』
涙を拭いながら言う。
「鍵開けっ放し。入るぞ」
『ちょ…待って…!』
そんなあたしの言葉など全く聞かずに部屋にずかずか入って来る優心。
『ちょっと!何しに来たのよ!』
あたしの言葉に何も言わず、小さな白い箱とそれより大きい箱を部屋にあるミニテーブルに置く。
『何それ…まさか女の子からもらった奴?』
こんな時に嫌み言いに来たわけ!?