年下12歳との恋
「恥ずかしいってもんじゃないよ!!」

「そー言いながらも少し頬赤くしてるし〜………」

「そ、そんな事ないもん!!」

「姉さんって本当素直だね」

麻里っぺは少しニコニコしながらも知美から離れ祐一君のもとへと歩いて行った。


たしかに麻里っぺが言ってるとおり私って素直に反応してしまうからしかたないんだけど、そんな自分が本当に嫌だ!

なんでいつもこーなのって思う!

もとはと言えば今私の横に平然と立ってドリフトを見ているこいつが悪いんだ!

こいつと出会はなければ、こんなハズイ思いも惹かれる事もなかった。

なのに…………

なのに!?

惹かれた自分がいる。

こんな事ってありかよー!!って叫びたい気分。

でも…………

それすらも出来ない自分が今いる。

いったい今の私にどうしろって言うんだよ〜………。

本当こんな自分にため息が出るよ。

はぁ〜あ………。

隣に立って平然とドリフトを見てた健太が目線を合わせないように言った。

「今からどーする? ここにずーっといてもしかたないしさ〜………」

知美もドリフトを呆然と見たまま言った。

「どーしようね〜………?」

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