年下12歳との恋
「だね〜………」

「そーなんだ」

「うん」

知美と祐一君の会話を知美の隣で聞いていた健太も強引に会話に入ってきた。

「俺も考えとるよ」

知美はほんの少し冷たく言った。

「健ちゃんはわかってるからいい」

健太は少しすねた素振りで知美の隣から離れた。

健太の姿を見た麻里っぺは知美にそれとなく小声で言った。

「姉さんが冷たくするから健ちゃんすねちゃったじゃん」

知美は何も言わずにいた。
たしかにそーかもしれないけど、私は祐一君と話してたんだから。

そこに割り込んできたのは健ちゃんなんだから、健ちゃんの自業自得じゃん!!

たしかに私の言い方がきつかったかもしれないけどさ………。

麻里っぺはその場の空気を変えようと思い明るく振る舞い言った。

「これから割り勘でカラオケ行かない? オールで?」

知美は少し驚きながら言った。

「オールで!?」

「姉さんカラオケ好きじゃん」

「たしかにそーだけど………。 でも、オールはちっとキツイかも…?」

「明日仕事休みなんだからいいじゃん」

「たしかにね〜………」

「じゃ決まり」

「え!?」

驚いてる知美をほったらかし麻里っぺは祐一君にも聞いた。
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