お前じゃない
被害者 4
「うっ、うわ〜〜〜〜だいちゃん、だいちゃん!!」
ハルが真っ先に走り寄って、だいちゃんを抱きかかえ、何度も声をかけたが、だいちゃんはピクリとも動かない。
一階からは、久美子が血相を変えて部屋から出てきて、その光景を目にし、呆然と立ち尽くしている。
二階からは、ポッコリ殿と坂上が急いで階段を降りてきた。
「てっ、停電で足を滑らせたのかしら……」
時が止まったかの様に、久美子とポッコリ殿と坂上は動けず、言葉も出なかったが、沈黙を破り、久美子が小さい声でぽつりと言った。
「俺……部屋でイヤホンつけて、ガンガン音楽聴いてたんだ。そしたら急に電気が消えて。大きな音がして……。殺人があったばかりだし怖くて怖くて。電気が点いたと思ったら、ハルの叫び声が聞こえたから、部屋を出たんだ。そしたら、こんな……。だいちゃんは停電の時、丁度階段を降りる所だったのかな……」
ピクリとも動かなくなっただいちゃんを見ながら、坂上は途切れ途切れぼそぼそと言った。
ハルが真っ先に走り寄って、だいちゃんを抱きかかえ、何度も声をかけたが、だいちゃんはピクリとも動かない。
一階からは、久美子が血相を変えて部屋から出てきて、その光景を目にし、呆然と立ち尽くしている。
二階からは、ポッコリ殿と坂上が急いで階段を降りてきた。
「てっ、停電で足を滑らせたのかしら……」
時が止まったかの様に、久美子とポッコリ殿と坂上は動けず、言葉も出なかったが、沈黙を破り、久美子が小さい声でぽつりと言った。
「俺……部屋でイヤホンつけて、ガンガン音楽聴いてたんだ。そしたら急に電気が消えて。大きな音がして……。殺人があったばかりだし怖くて怖くて。電気が点いたと思ったら、ハルの叫び声が聞こえたから、部屋を出たんだ。そしたら、こんな……。だいちゃんは停電の時、丁度階段を降りる所だったのかな……」
ピクリとも動かなくなっただいちゃんを見ながら、坂上は途切れ途切れぼそぼそと言った。