お前じゃない
「ねぇ、何があったの?!」
事態が呑み込めない久美子の問いに、しばらくしてからハルは静かに答えた。
「坂上が死んでた……」
「坂上、湯船に浸かって寝ちまったのかな」
ポッコリ殿がぽつりと言った。
すると久美子は、返す言葉を失い驚愕している。
ポッコリ殿が言う様に、坂上は湯船で寝てしまったのだろうか。だいちゃんの事故といい、坂上の事故といい、こんなに立て続けで起こるものだろうか? でも二宮さんは明らかに殺されていたんだから、犯人は必ず存在するはずだ。でも誰が? 何の為に?
社長が死んだ時、もし即効性の毒物だとしたら、隙を見てコップに毒を入れる事は誰でも可能だ。あの時はみんな酔っていたし、注意をして、誰かの行動までいちいち見てはいない。二宮さんが殺された時も、誰でも犯行は可能だ。あの時、もし部屋を代わっていなければ、殺されていたのは僕だったのかもしれない。
ハルは寒気がした……。
事態が呑み込めない久美子の問いに、しばらくしてからハルは静かに答えた。
「坂上が死んでた……」
「坂上、湯船に浸かって寝ちまったのかな」
ポッコリ殿がぽつりと言った。
すると久美子は、返す言葉を失い驚愕している。
ポッコリ殿が言う様に、坂上は湯船で寝てしまったのだろうか。だいちゃんの事故といい、坂上の事故といい、こんなに立て続けで起こるものだろうか? でも二宮さんは明らかに殺されていたんだから、犯人は必ず存在するはずだ。でも誰が? 何の為に?
社長が死んだ時、もし即効性の毒物だとしたら、隙を見てコップに毒を入れる事は誰でも可能だ。あの時はみんな酔っていたし、注意をして、誰かの行動までいちいち見てはいない。二宮さんが殺された時も、誰でも犯行は可能だ。あの時、もし部屋を代わっていなければ、殺されていたのは僕だったのかもしれない。
ハルは寒気がした……。