背徳の天使
一)
「ほんとにお前は、女みてぇだなぁ。」
小学生の頃俺は、クラスの男子数人に、いつもいじめられていた。
学校からの帰り道の堤防、俺は河原に引きずり降ろされランドセルを奪われた。
リーダー格の『あきら』が、俺のランドセルを逆さにして、中身を全部川へ捨てた。
「やめろ!!」
俺は二人に両腕をつかまれ、それを振りほどこうと体を揺らしながら泣き叫んだ。
あきらにいつもくっついて、機嫌をとるようにあきらの言いなりになり、そうしてあきらの権力の恩恵を受け学校でデカイ顔してる『こうじ』と『さとる』。
二人は俺の両脇でニヤついていた。
「女みてぇにビービー泣きやがって…ムカつくんだよ。」
あきらはそう言って、空になった俺のランドセルを砂利の上に投げ捨てた。
「あんた達、何やってんの??」
そう声を張り上げ現れたのは、俺の双子の妹『京子』。
京子は転がりそうな勢いで、堤防の傾斜を駆け下りて、あっという間に俺達の傍まで来て、そして俺の腕をつかんでるこうじとさとるを順に突き飛ばした。
小学生の頃俺は、クラスの男子数人に、いつもいじめられていた。
学校からの帰り道の堤防、俺は河原に引きずり降ろされランドセルを奪われた。
リーダー格の『あきら』が、俺のランドセルを逆さにして、中身を全部川へ捨てた。
「やめろ!!」
俺は二人に両腕をつかまれ、それを振りほどこうと体を揺らしながら泣き叫んだ。
あきらにいつもくっついて、機嫌をとるようにあきらの言いなりになり、そうしてあきらの権力の恩恵を受け学校でデカイ顔してる『こうじ』と『さとる』。
二人は俺の両脇でニヤついていた。
「女みてぇにビービー泣きやがって…ムカつくんだよ。」
あきらはそう言って、空になった俺のランドセルを砂利の上に投げ捨てた。
「あんた達、何やってんの??」
そう声を張り上げ現れたのは、俺の双子の妹『京子』。
京子は転がりそうな勢いで、堤防の傾斜を駆け下りて、あっという間に俺達の傍まで来て、そして俺の腕をつかんでるこうじとさとるを順に突き飛ばした。