忘れられないよ。
初恋の相手
普通の中学生の潤。
入学式のそんなある日
1人の男の子をスキになってしまった。
「名前は....??」
「潤だよ。」
「潤ちゃんよろしく☆」
「うん。あなたのお名前は??」
「オレ、良平。良平でいいよ。」
「ぁ、うん。よろしくね!!」
入学式に話しかけてくれた初めての男の子。
嬉しかった。
そう。私は良平をスキになってしまったんだ。
それからというもの友達もできて、毎日が楽しくて仕方なかった。
そして1番の親友は、愛梨。
愛梨も入学式の日に話しかけてくれた。
その日から愛梨とはずっと一緒。
愛梨は背も高くて、美人で、運動ができて、頭がいい。
そんなかけているところがない愛梨はもちろんモテる。
彼氏の経験も、告白された数も、あたしとは比べものにはならないだろう。
いつもそう思っていた。

「潤はさ、スキな人とかできた??」
休み時間に何気なく愛梨が聞いてきた。
その時あたしは無意識に、入学式の日に声を掛けてくれた良平が、頭に浮かんだ。
「ぅっ・・・。」
「潤~~かくさないのっ!!いるんでしょぉ~??」
「う~ん。でもまだよくわからないの。」
「わからないって??」
「どうしたらスキってなるの・・・?」
「ぇ、それは簡単っ!!その人を思ったり、考えてたりしたら無意識に好きになるもんなんだよ。」
「実は、あの黒沢君、黒沢良平くんが少し・・・」
「ぁ!!良平!?あいつはモテるよ~!!」
「そうなんだ。。。」
「大丈夫!潤ならイケるよ!応援する!がんばれ☆」
「うんありがと。んで愛梨は??」
「あたし~??あたしは祐輝!一目ぼれしちゃった!!」

祐輝ってのは、頭もよくてイケメンで、どう考えても愛梨とお似合い。
そしてやっぱり恋をしている愛梨は可愛かった。
そして誰よりも愛梨と祐輝を応援したかった。




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