君、どうしても



『覚えてへんのか!?來や!來!らぁーいぃー!』


そう言う來は小学校の時私より背が低かった。

それなのに今目の前にいる來は私より20センチくらい高くて、見上げなきゃいけない。



『來?』


私がそう聞くと、來は千切れそうなくらい思い切り縦に首を振った。



『え…來!?』


『おお、思い出したか!てゆーかひよ…ほんま可愛くなったなぁ』


『え…ら、來も超格好良くなってるよ!』


『そーか?そーかそーか!?』



なんて喜んでる來に、ちょっとませていた小学校二年生のときが懐かしくなった。


昔は『俺がひよに…好きだ!』なんて変な告白をされたような気がする…。
俺はひよが好きだって言いたかったんだと思うけど。



それからも色々話してたら、どういうわけか來が私の家に来ることになった。


…なんで!?


実は私も…どういう流れでそういう話になったのか全く分からない。


話してたのは、來が引っ越した後の話だけだったはずなんだけど…。



『おばさーん!お久しぶりですなぁ』


『やだ、もしかして…來ちゃん!?きゃー!こんなに男前になっちゃって!』



家に入った私は母が來と分かったことに驚愕した。


『び、びっくりーの…』
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