クローバーの約束
何…
やめて…
私を見透かさないで…
「結李は…自分を必要としてくれる人が
欲しいだけ…でしょう?」
「…そんなこと…」
「だからだよね?あたしを好きなんて
言ってくれるの…」
「どうゆう意味よ…」
「だってあたし、結李を必要としてた」
「何、それ…」
お願い、やめて…
「結李のまわりには…誰も結李自身を
必要とする人や大切にする人が居なかった。
必要とするのは結李の容姿や学力…
そう、モデルの仕事や先生たちの評価。
誰も友達、人間としてみてくれない。
それが嫌だったんでしょう?」
「ど…して…」
涙がボロボロ出てくる。