虹の都へ
昔のことを思い出しながら、笑って話す瀬名さんを見つめることしかできない。
「いつも虹が先に酔いつぶれて寝ちゃってたの。
まあ、あの頃は虹も若かったから仕方のないことだけど。
寝ている虹の横でお酒を飲むって言うのが、当たり前みたいな感じだったわ」
笑いながら、虹のことを話す瀬名さん。
けどその中に、あたしが知っている虹はいない。
当たり前よね。
大学時代の話なんだもん。
あたしが、虹の大学時代を知ってる訳じゃないもん。
むしろ、何も知らないって言う方が正しい。
「ずいぶんと古い話をしてくれますね」
その声の主に視線を向けると、
「あら、起きてたの?」
「いつも虹が先に酔いつぶれて寝ちゃってたの。
まあ、あの頃は虹も若かったから仕方のないことだけど。
寝ている虹の横でお酒を飲むって言うのが、当たり前みたいな感じだったわ」
笑いながら、虹のことを話す瀬名さん。
けどその中に、あたしが知っている虹はいない。
当たり前よね。
大学時代の話なんだもん。
あたしが、虹の大学時代を知ってる訳じゃないもん。
むしろ、何も知らないって言う方が正しい。
「ずいぶんと古い話をしてくれますね」
その声の主に視線を向けると、
「あら、起きてたの?」