虹の都へ
瀬名さん、だった。
「そんなの、聞いてないぞ!」
瀬名さんをなだめるように言ったのは、おそらく柊くんのお兄さんだろう。
顔立ちがよく似ているから、一目でわかった。
2人を見た後、あたしは隣で立っている虹を見あげた。
まるで信じられないものを見たと言うように、虹は2人を見ていた。
――熟年夫婦みたいな2人だから
いつかの、虹が言ったことを思い出した。
虹からして見れば、憧れの存在の2人。
ショックも、同然なのかも知れない。
「もう雅人なんて知らない!」
「そんなの、聞いてないぞ!」
瀬名さんをなだめるように言ったのは、おそらく柊くんのお兄さんだろう。
顔立ちがよく似ているから、一目でわかった。
2人を見た後、あたしは隣で立っている虹を見あげた。
まるで信じられないものを見たと言うように、虹は2人を見ていた。
――熟年夫婦みたいな2人だから
いつかの、虹が言ったことを思い出した。
虹からして見れば、憧れの存在の2人。
ショックも、同然なのかも知れない。
「もう雅人なんて知らない!」