虹の都へ
声を出したくても、喉が何かにふさがれたように出てこない。
肌に感じるシャワーの雨。
濡れた髪が頬にくっついて気持ち悪い。
虹は目をそらすこともしなければ、ドアを閉めようともしない。
ただ、黙ってあたしを見てるだけ。
「……虹?」
黙っていることが怖くて、虹の名前を呼んだ。
呟くように呼んだのに、響く声。
その声に反応したと言うように、虹はあたしから目をそらした。
バタン…
バスルームのドアが閉まった。
それにホッとしている自分とガッカリしている自分がいた。
ガッカリって…あたしは、一体何を期待していたのだろうか?
肌に感じるシャワーの雨。
濡れた髪が頬にくっついて気持ち悪い。
虹は目をそらすこともしなければ、ドアを閉めようともしない。
ただ、黙ってあたしを見てるだけ。
「……虹?」
黙っていることが怖くて、虹の名前を呼んだ。
呟くように呼んだのに、響く声。
その声に反応したと言うように、虹はあたしから目をそらした。
バタン…
バスルームのドアが閉まった。
それにホッとしている自分とガッカリしている自分がいた。
ガッカリって…あたしは、一体何を期待していたのだろうか?