虹の都へ
そして、あたしの中の虹の思いを封印した。

それがお互いのための1番の方法だもん。

「ねえ、今日は何?」

「鶏肉の照り焼き」

「わーっ、おしいそう!」

「そればっかだな…」


翌日は、朝から雨。

テレビでは女子アナが笑顔でニュースを言っている。

毎日雨だって言うのに、憂うつにならないのかしら?

なんて思いながら、あたしはトーストをかじった。

何気なくカレンダーを見ると、6月だった。

あー、もう6月か。
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