虹の都へ
「えっ…?」

あたしは耳を疑った。

つきあうって、あたしと虹が?

「ちょっ…ちょっと、あたしを慰みものにするつもり?」

あたしは言った。

だって、おかしいじゃないのよ。

いきなり、つきあうだなんてふざけてるとしか言いようがない。

「慰み?」

「瀬名さんにフラれたからって、あたしを慰みものにするつもりなんでしょ?

早い話が、代わりよ」

あまりにも信じられなくて、あたしは動揺を隠しながらつい反論してしまった。
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