虹の都へ
「瑞希が先輩の弟とつきあった時も、関係がうまく行ってる時も、正直言って嫉妬した。
まあ、別れて友達になった時は嬉しかったけど」
言い過ぎたと言うように虹は口を閉じ、顔を隠すようにハンチングを深くかぶった。
「虹ってさ」
「ん?」
「意外にも腹黒だったんだね」
「えっ?」
マヌケな声と同時に、虹はマヌケな顔をした。
あまりにもおかしくて、あたしはつい笑ってしまった。
「バカ、笑うな!」
笑われたことに腹が立ったのか、虹はムキになった。
あたしは笑うことしかできない。
虹はただ大笑いするあたしに対して怒るだけだ。
まあ、別れて友達になった時は嬉しかったけど」
言い過ぎたと言うように虹は口を閉じ、顔を隠すようにハンチングを深くかぶった。
「虹ってさ」
「ん?」
「意外にも腹黒だったんだね」
「えっ?」
マヌケな声と同時に、虹はマヌケな顔をした。
あまりにもおかしくて、あたしはつい笑ってしまった。
「バカ、笑うな!」
笑われたことに腹が立ったのか、虹はムキになった。
あたしは笑うことしかできない。
虹はただ大笑いするあたしに対して怒るだけだ。