虹の都へ
ひとしきり笑った後、あたしは気を落ち着かせた。

虹とつきあう、か。

ただのルームメイトだと思ってたのに、虹も同じようにひかれてたんだな。

虹とつきあうなんて、夢の話だと思ってたのに。

正直、信じられなくて仕方がない。

そう思いながら、あたしは虹に視線を向けた。

「いいよ」

あたしは言った。

「何が?」

何がって…。

「虹と、つきあってもいいよ」

「お前も俺を慰みものにしようと思ってないだろうな?」
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