虹の都へ
今のやりとり、何気に新婚さんだったんじゃない?

そう思うと、顔が紅くなっている自分がいた。

つきあっているとは言えど、まだ結婚してないよ?

でもつい、照れてしまう。

「瑞希できたか?」

虹に声かけられ、ハッと我に返った。

「あ…」

まだできてない…。

ハンバーグそっちのけで変なこと考えてたから…。

「今、作るから!」

しっかりと混ざった具を4等分にする。

フライパンを取り出すと、火にかける。

もうバカッ!

何考えてんのよ!
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