虹の都へ
あっという間に時間が経って、土曜日の夜になった。

2人で仲良く花火大会の会場に向かう。

「花火は何時から?」

隣を歩く虹に聞いた。

虹は腕時計を見ると、
「花火は7時からだから、後1時間だな」

「そう」

「それまでに売店でも見てるか?」

「うん、いいよ」

会場につくと、大勢の人でにぎわっていた。

焼きそばやイカ焼きの香ばしい匂い。

店頭に飾ってあるチョコバナナとりんごあめがおいしそう。

人ごみの間を縫うように、肩を並べて虹と歩く。
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