虹の都へ
えっ、親父…?

あの人、虹のお父さんなの…?

驚くあたしに、
「親父」

虹はその人に声をかけた。

あたしの心はパニック状態だった。

だって、お父さんよ?

虹のお父さんよ?

まさか、いきなりこんなところで会うなんて…。

思いもよらなかったできごとに、あたしは戸惑うばかりだ。

「虹」

声をかけた虹に答えるように、虹のお父さんが虹の名前を呼んだ。

彼はあたしたちの方に歩み寄ってきた。
< 230 / 295 >

この作品をシェア

pagetop