虹の都へ
自分の行いに叱責しながら、あたしは反省する。

「コーヒー1つ」

サラリと、男が言った。

「ああ、はい!

コーヒー1つですね」

メモをすると、急いでその場を去った。

もう、あたしはバカか!

見とれてる時間があるなら仕事しろってんの!

後悔しても、時すでに遅し。

と言うか、後悔するなら見とれるな!

「高橋、何してる?」

ハッとなって見てみると、首を傾げている柊くんがいた。

あー、もう最悪だ…。

自分の行いに、またしてもあたしは反省せざるを得なくなった。

「高橋?」

柊くんはそんなあたしの顔を覗き込もうとした。
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