虹の都へ
ちょっとドキッと、あたしの心臓が鳴った。
って、あたしは変態か!
何その気になっちゃってんのよ!
心の中で自分を叱責しながら片づけてた時、テーブルの隅に何かが置いてあることに気づいた。
手のひらサイズの小さくて薄い入れ物だった。
…何だろ、手鏡かな?
ふたを開けると、名刺だった。
あ、この入れ物“名刺入れ”ってヤツか。
「――森藤、勇…?」
字の雰囲気からして見れば、森藤勇(モリフジイサミ)と読むのだろう。
あの人の名前だろうか?
「すみませーん」
「あ、はーい」
呼ばれて、あたしは我に返った。
もう、何してんのよ!
って、あたしは変態か!
何その気になっちゃってんのよ!
心の中で自分を叱責しながら片づけてた時、テーブルの隅に何かが置いてあることに気づいた。
手のひらサイズの小さくて薄い入れ物だった。
…何だろ、手鏡かな?
ふたを開けると、名刺だった。
あ、この入れ物“名刺入れ”ってヤツか。
「――森藤、勇…?」
字の雰囲気からして見れば、森藤勇(モリフジイサミ)と読むのだろう。
あの人の名前だろうか?
「すみませーん」
「あ、はーい」
呼ばれて、あたしは我に返った。
もう、何してんのよ!