虹の都へ
イケメンな人は、横顔までイケメンなのか。

でき過ぎやしないかと思ってしまう。

世の中の女の子たちは黙っていないだろう。

むしろ、黙っていると言う方が間違っているかも。

「何?」

虹と目があってしまった。

いきなりの出来事にあたしは戸惑った。

「別に…。

ただ、モテるんだろうなって思って…」

何つー言い訳の仕方だ。

もう少しマシな言い訳はなかったものか。

「はっ?」

わからないとでも言うように眉を段違いにさせ、虹は聞き返した。

「だから…あんまり女の子に苦労したことがなさそうだなって」
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