虹の都へ
小さな舟
部屋に入ったのと同時に視界に入ったのは、ベッドのうえの名刺入れだった。
虹に夕飯だって呼ばれて、放り投げたんだっけな。
拾ってふたを開けると、そっと名刺を1枚とった。
“森藤 勇”と言う名前と勤務先の会社名が書いてあった。
ご丁寧に会社の電話番号と彼のものかと思われる携帯電話の番号も、印刷されていた。
壁にかけてある時計を見てみると、8時とちょっとを過ぎたところだった。
時間を確認すると、もう1度名刺を見た。
こう言う場合、電話した方がいいのかな?
いや、今の時間に電話したら迷惑かも。
と言うか、たかが名刺入れを忘れただけなのに、電話してもいいの?
いくつかのそんな疑問が、頭の中でグルグルと回った。
虹に夕飯だって呼ばれて、放り投げたんだっけな。
拾ってふたを開けると、そっと名刺を1枚とった。
“森藤 勇”と言う名前と勤務先の会社名が書いてあった。
ご丁寧に会社の電話番号と彼のものかと思われる携帯電話の番号も、印刷されていた。
壁にかけてある時計を見てみると、8時とちょっとを過ぎたところだった。
時間を確認すると、もう1度名刺を見た。
こう言う場合、電話した方がいいのかな?
いや、今の時間に電話したら迷惑かも。
と言うか、たかが名刺入れを忘れただけなのに、電話してもいいの?
いくつかのそんな疑問が、頭の中でグルグルと回った。