虹の都へ
「はい、森藤です」

出た、本人だ!

心臓は大丈夫かと思うくらいに脈打ちが激しい。

あたし、このまま行ったら死んじゃうよね?

絶対早死にするよ。

「もし、もし?」

おいおい、パニック状態丸出しじゃん。

落ち着け、あたし。

「どちら様でしょうか?」

「あの…あたし、『Water Lily』の従業員のものです。

えっと…名刺入れを忘れてましたので、ご連絡させていただきました」

とりあえず、こんなもんでいいのかな?

いろいろと日本語がおかしいような気もするけど、これでいいよね。
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