【中編】まさかの恋

不機嫌-Mahime




変わらない日常を過ごして平凡な日が続いた。
でも、あたしは最近おかしい。
旭を見て胸が苦しくなって。
何か……今までと違う。




何で?




頭の中そればっかり。
そのせいなのか、最近あたしはボーっとしてしまう。
気付けばボーっと。しちゃうの。




放課後になり、今日も飽きずに胡桃は教室からサッカー部の練習を見ている。
あたしもボーっと見る。




……旭。旭、いないなぁ。
まだ来てないのかなぁ。
って、は!!
何旭を探してるんだろ。
あんな奴関係ないじゃんよ。




あたしは我に返って首をブンブン振った。
するとそんなあたしの行動にビクッとした胡桃はあたしを見た。




「……何、してんの?」




「あ。いや、何でもない。あはは……」




あたしは不審な目であたしを見つめる胡桃に苦笑いで手を振った。
すると胡桃は再びグラウンドへと視線を戻す。




ふぅ……。
よかった。突っ込まれなくて。




静かに胸を撫で下ろして再びあたしもグラウンドに視線を戻した時だった。
その直後、ボーっと見つめていた胡桃の目が輝いた。
そして窓を急いで開けた。




何?




キョトンとしながら下を見下ろすと。




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